科学

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    1: ちゃうちゃうちゃうんちゃうん? 2016/06/18(土) 07:49:53.80 ID:CAP_USER9
     ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせるという、一部の人にみられる特殊な知覚現象を「共感覚」と呼びます。
    この共感覚を持つ人は、知覚情報と共に音が目で見えたり、味を色として感じたり、数字を詳細な色調で感じたりすることが可能です。
    そんな共感覚に関する研究を行っている心理学者のデビット・ブラング氏は、「時間を見ることができる」という共感覚の中でも奇妙な能力を持った人々の研究を行っています。

    ブラング氏の研究に参加している「時間を見ることができる」という特殊な共感覚を持った被験者の脳の中には、一定の領域の間に余分な神経接続が見られるとのこと。
    この構造が原因となって、空間上に時間が構成物として見えるようになっているそうです。
    ブラング氏の調査の被験者のひとりは、「1年間を表す円環が自分自身を囲んでいるように見える」と語っています。

    また、ブラング氏が科学雑誌のNew Scientistに明かした内容によると、時間を見ることができる共感覚の持ち主たちは、
    「1年間を自分自身を囲む円環として見ることができる。また、この円環状に示された1年間はひと月ごとに区切られており、胸部分に現在の月がくるように見えている」とのことです。

    通常、何かしらの予定を決める際などには紙のカレンダーやスマートフォンのカレンダーアプリなどを使って予定を管理することが多いものですが、
    時間が見える共感覚の持ち主は、目の前に見えるカレンダーから正確に特定の日を示すことができます。
    これは、ヘッドマウントディスプレイやスマートフォンのカメラなどを通さずに拡張現実(AR)を見るようなもので、そういった感覚を持ち合わせていない側からすると、とても不思議な感覚です。

    さらに、時間が見える共感覚の持ち主と一般の人の記憶力を比較するテストを行ったところ、時間が見える共感覚の持ち主は、普通の人よりもはるかに優れた記憶力を有していることが明らかになっています。
    実験によると、時間が見える共感覚の持ち主は平均で123の事柄を記憶できたのに対し、普通の人はわずか39個しか記憶できなかったそうで、その数は3倍以上も異なります。

    なお、日本にも「時間が見える共感覚の持ち主」はいるようで、以下のようにインターネット上に書き込みを行っています。


    共感覚?昔から、頭の中に一年の概念図があります。この感覚はどういうものなのでしょうか?

    今までは当たり前でさして気にしなかったことなのですが、昔から一年の概念が立体的な空間として現れます。

    今日は9月27日、頭の中の自分がその一年のどこにいるかも解っています。
    私の一年は夏と冬の距離が遠く、春と秋が近い楕円形で、一年ごとに、左巻きの螺旋を描いてどんどん上に昇っていくような感じです。

    http://gigazine.net/news/20160617-rare-humans-see-time/

    画像
    http://i.gzn.jp/img/2016/06/17/rare-humans-see-time/s01.png

    【君にもできるか? 「時間を見ることができる」という驚くべき共感覚を持つ人】の続きを読む

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    1: もろ禿HINE! ★@無断転載は禁止 2016/06/16(木) 08:13:12.65 ID:CAP_USER
    「重力波」2度目の観測成功! ブラックホール合体で太陽質量放出 (sorae.jp) - Yahoo!ニュース
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160616-00010000-sorae_jp-sctch


    またしても快挙です! アメリカの重力波観測所「LIGO」は2度目となる「重力波」の観測に成功したと発表しました。同観測所は今年の2月にも初となる重力波の観測に成功しています。
     
    重力波とは、時空の歪みが光速で移動する現象です。あらゆる物体は時空に歪みを生じさせますが、現時点で観測できるほどの歪みはブラックホールの合体などの、超大質量の天体活動に限られています。さらに、重力波の存在は100年前にアインシュタインも予言していました。
     
    今回の重力波も14億光年離れたブラックホールの合体から発生したものでした。2つのブラックホールは光速の半分のスピードで合体する前に、お互いの周りを27回周回しました。またそれぞれのブラックホールは太陽の8倍と14倍の質量を持ち、合体により21倍の質量の天体となります。そして、残りの太陽と同等の質量が重力波として放射されたのです。
     
    バーミンガム大学でLIGOチームに所属する天体物理学者のJohn Veitch氏は、「今回の発見は、宇宙でたくさんのブラックホールが将来観測されるであろうことを意味します」と語っています。さらにバーミンガム大学のWill Farr氏によると、現在観測できる領域だけでもブラックホール同士の衝突は15分に1回も起きているそうです。
     
    また海外だけでなく、日本でも重力波望遠鏡「かぐら」が3月に試運転を開始しており、こちらでも重力波の観測が期待されています。重力波の観測は宇宙の誕生やブラックホールの仕組みの解明に役立つとされており、今後の研究の発展が実に楽しみですね!

    【「重力波」2度目の観測成功! 将来的に多くのブラックホールが観測できる可能性も】の続きを読む

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    1: 海江田三郎 ★ 2016/06/14(火) 10:27:17.63 ID:CAP_USER
    http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/16/031800001/061000011/
     戦後間もなく発足し、かつては世界に驚きを与え続けたソニーが、今も苦しみ続けている。業績は回復してきたものの、
    国内外で圧倒的なブランド力を築いた面影は、もはやない。日本人に希望をもたらしたソニーは、どこで道を誤ったのか。
    長くソニーの歩みを見た経営幹部が、今だからこそ話せる赤裸々なエピソードとともに、ソニーの絶頂と凋落を振り返る。
    あの時、ソニーはどうすべきだったのか。
     これまでにソニーOBの丸山茂雄氏(上、中、下)、伊庭保氏(上、下)、大曽根幸三氏(上、中、下)に話を聞いてきた。
     連載4人目は、子犬型ロボットのAIBOや二足歩行型ロボットのQRIOなどの開発を手掛けた土井利忠氏。
    AIBOやQRIOの開発が始まった経緯からロボット事業撤退の舞台裏、ソニーが知らず知らずのうちに陥っていた病理の分析などを、
    5日連続で語る。今回はその2回目(1回目はこちら)。

    「そしてソニーはロボット開発をやめた」
    (中略)

    それで土井さんはソニーを辞めてしまうわけですか?
    土井:おとなしく引き下がるのは癪に障る。だから僕は出井さんに一矢報いたんだ。
     「クビにしたい気持ちは分かるし、ソニーの役員を退くのもやぶさかでない。だけど、僕をこのままクビにしたら、
    これまでのメール合戦は大勢が見ているし、これが流出したらマスコミは黙ってないよ」とね。
     これは間違いなく「脅迫」に近かったな(笑)。
     出井さんは過去に広報を担当していたことあるし、マスコミ対応もやった経験があるからひるんだよ。そこで出井さんが譲歩してきた。
    「何かやりたいことはあるのか」とね。
     そこで僕は、「ソニー本体の役員を退いてもいいから新しい研究所を作りたい」という希望をやぶれかぶれで言ったわけ。
    「AI(人工知能)と脳科学を融合させた研究所を、ソニー本体とは別の会社として作らせろ」という僕の要望は見事に通った(笑)。
     そして新しい研究所ができた。「ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所」と名付け、2004年にソニーの100%子会社として発足。
    当時としては民間企業で初めてスーパーコンピュータを導入して、脳科学研究なんかを始めたんだよ。
    せっかく、そんなスパコンを入れるほど最先端の研究を進めたのに、その研究所も2年くらいでなくなってしまった。

    「ロボット開発の息の根を止めたのは出井さん」

    土井:つまり、こういうことだよ。
     ストリンガー(ハワード・ストリンガー、ソニーの会長兼CEOなど経営トップを歴任)体制時の2006年に、
    ソニーはロボットの研究開発を最終的にやめたことになっている。だけど実際は、出井さんがQRIOの商品化にストップをかけた時点で、
    ソニーとして、「ロボットはもうやらない」という意思表示がなされたということだ。
     QRIOを世に出さないと社内決定した2004年時点で、メッセージが出ていたんだ。
    世界でも最先端を走っていたソニーのAIとロボットの研究開発の息の根を止めたのは、ストリンガーではなく、出井さんだった。
    「ソニーはロボットから完全撤退する」という意思決定をしていて、その路線を2004年に、もう作っちゃったということだよ。
     そしてソニーは既定路線通り、AIBOやQRIOといったロボット開発をすべてやめたんだ。同時にAIやロボットに詳しいエンジニアも、四散してしまったよ。
     その頃にAIBOの研究開発に従事していたエンジニアは、かなりの人数がソニーをやめてしまった。
    けれど今でも、米グーグルのロボットプロジェクトに入ったり、日産自動車の自動運転プロジェクトの中心人物になっていたり、
    ソニー時代の知見を生かして活躍している。
     今、国内外でAIやロボット分野の第一人者となっているエンジニアの多くは、当時のソニーにいたんだよ。

    2: 海江田三郎 ★ 2016/06/14(火) 10:27:25.58 ID:CAP_USER
    発売から15年以上が経過する今でもファンがいて、まだAIBOを使い続けているユーザーもいます。そんなに愛されていた製品なのに、
    撤退するという選択は、井深(大、ソニー創業者)さんや盛田(昭夫、ソニー創業者)さんが健在であればしなかったのではないでしょうか。
    土井:「ソニーには、混沌とした秩序があった」と江崎玲於奈(かつてソニーに在籍していたノーベル物理学賞受賞者)さんが言っている。
     混沌とした秩序が、現場の活力を生む「フロー経営」と私が呼んでいる状態にあったということ。それが過去のソニーにおける躍進の全てだった。
    創業以来、混沌とした秩序の中でソニーのフロー経営が続いていた。
     「フロー」という言葉は米国の心理学者、ミハイ・チクセントミハイ氏が提唱した概念なんだ。「フロー」の状態に人間が入ると、
    その時に手掛けている作業に完全に没頭して作業がはかどる精神状況になる。会社の現場が、仕事がおもしろくて夢中になっている
    社員があふれているのが「フロー経営」。まさに創業期のソニーの開発現場はこんな状況だったんだ。
     我々エンジニアはソニーの開発現場がフロー経営の状態にあることが当たり前だった。この状態を江崎さんなりの解釈で、
    「混沌とした秩序」と表現したんだと思う。
     エンジニアが夢中になって新しいことに挑戦する。そういうエンジニアを大切にして、創業期のソニーは伸びてきた。
    今だから言えるけど、ソニーの経営はものすごく先進的だった。米国の合理主義経営の先を行っていた。
     だけど1995年に出井さんが社長になって、「欧米に比べて遅れている」と勘違いして、米国型の合理的経営と言われるものを無理やり導入した。
    それでソニー創業期の躍進の原動力となっていたフロー経営を見事に破壊してしまったんだな。
     この20年以上、革新的な製品やサービスがソニーから出てこないのはそういうことだよ。出井さん時代にやってしまったことの
    後遺症から、まだ立ち直れていない。
     混沌とした秩序があったフロー経営から管理型経営になってしまった。富士通も一時期、同じこと起こっていたよね。

    「フロー経営とは信頼の経営」
    ソニーはもう一度、創業期のフロー経営の状態を取り戻せますか。
    土井:フロー経営が当たり前だったあの頃のソニーにもう一度戻るのは難しいと思う。今のソニーを支えているのは、
    1995年以降に入った人材ばかり。フロー経営時代を体験している人はほとんどいないよね。
     フロー経営とは何か。それは理性で分かっても仕方なくて、体で覚えるしかない。それは、管理ではなく現場の人材に任せるという
    信頼の経営なんだ。ソニーの創業者世代は、これを当たり前のように実践していた。だから現場も体で覚えていった。
    でもそんな人材は世代が変わって、もういないよ。
     井深さんは、次々に新しいことをやろうという意識で、おもしろい仕事にエンジニアを自由に挑戦させていた。
    新しい製品を作ってヒットしても、そこで満足しないで、「次は何をやるんだ」って現場を鼓舞し続けていたんだ。
     これは、「もっとおもしろいことをやりたい」「もっと世の中が驚くモノを作りたい」という、心の底からそれをやりたいと思う
    「内発的動機」を、社員に起こさせるマネジメント手法だったんだ。
     井深さんの口癖は「仕事の報酬は仕事だ」だった。難しい仕事に挑戦して成功すると、もっと面白い新しい仕事を任せる、という意味だよ。
    報酬や地位で人を釣るんじゃなくて、仕事そのものに喜びを見出させる。これが「フロー経営」の極意だ。
     だけど出井さんが導入したのは成果主義でしょ。これは、金銭や地位で人を動かそうとする「外発的動機」を重視したものだよ。
    内面からやる気を起こさせるマネジメントをしていたソニーは、成果主義の導入で自らの強みだったフロー経営を破壊してしまった。
     フロー経営を破壊したのは、米国型の合理主義経営。これを拙速に入れてしまったことが始まりだね。米国では給与水準や
    待遇で社員がすぐ転職してしまうけど、今も日本人はそうではない。
     報酬ももちろん大事だけど、今の仕事のやりがいを重視したり、愛社精神を重視したり。誰かのために働きたいと考えることもあるし、
    決してお金だけで動かないよね。

    【AIBO開発責任者がソニーを語る「当時世界最先端だったAIとロボットの研究開発の息の根を止めたのはストリンガーではなく出井】の続きを読む

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    1: もろ禿HINE! ★@無断転載は禁止 2016/06/12(日) 21:46:24.14 ID:CAP_USER
    東芝 研究開発センター:研究開発ライブラリ 単眼カメラで撮影した1枚の画像からカラー画像と距離画像を同時に取得できる撮像技術を開発
    https://www.toshiba.co.jp/rdc/detail/1606_01.htm
    https://www.toshiba.co.jp/rdc/img/jp2014/detail/1606_01.jpg
    https://www.toshiba.co.jp/rdc/img/jp2014/detail/1606_02.jpg
    https://www.toshiba.co.jp/rdc/img/jp2014/detail/1606_03.jpg


    概要

    当社は、単眼カメラで撮影した1枚の画像から、カラー画像と距離画像を同時に取得できる撮像技術を開発しました。レンズの工夫と画像処理を組み合わせることで、ステレオカメラ並みの高精度な距離検出を実現しました。本技術について、2016年6月8日からパシフィコ横浜で開催される「第22回 画像センシングシンポジウム(SSII2016)」で発表します。


    開発の背景

    近年、自動車では、前方、後方、周辺に複数のカメラやセンサが搭載され、自動運転などの運転支援の高度化が進みつつあります。また、ドローンやロボットなどの遠隔操作によるインフラ点検など、カメラによる画像センシングの重要性が増しています。これらの用途では、2次元の映像を撮影するだけでなく、対象物の形状、動き、距離などの動的な3次元空間の把握が求められます。従来から、ステレオカメラ(注1)、赤外線デプスセンサ(注2)、超音波センサ(注3)、ミリ波レーダ(注4)、LiDAR(注5)、SfM技術(注6)など、対象物までの距離を計測するさまざまな方式が提案されています。ステレオカメラでは、高い距離精度を得るためには、2つのカメラ間の距離を30cm程度まで離す必要があり、小型化が困難です。赤外線デプスセンサや超音波センサは、それぞれ赤外線パターン光や超音波を対象物に照射して距離を測るため、数10m以上の長距離の対象物の測定が困難になります。ミリ波レーダやLiDARは、装置コストが高く、また小型化が困難です。SfM技術は、カメラを動かしながら撮影した複数枚の画像から対象物の距離を測定するため、動きのある対象物の距離を高精度に検出することが困難となります。
    このように、従来の様々な距離センサはそれぞれ一長一短あり、小型・低コストで高精度に距離を取得することが困難でした。


    本技術の特徴

    そこで当社は、独自のカラーフィルタと画像処理の組み合わせにより、単眼カメラで撮影した1枚の画像から、カラー画像と高精度な距離画像が得られる独自の撮像技術を開発しました。レンズ開口部に、水色と黄色のカラーフィルタからなる独自のカラー開口フィルタを取り付けることで、物体までの距離に応じたボケと色ズレが発生します。撮影された1枚の画像から得られるボケと色ズレを画像解析することで、物体までの距離が画素毎に検出可能となります。本カラーフィルタは、明るさへの寄与率が高い緑色の光を透過させるため、撮像した画像の画質劣化も抑えられます。市販カメラを用いた試作により、カメラ間距離35cmのステレオカメラ並みの距離精度が、単眼カメラで撮影した1枚の画像から得られることを確認しました。本方式は、レンズと画像処理で構成されるため、一般的な安価なイメージセンサを利用して構成することが可能です。

    【【朗報】東芝 ガンダムの世界に近づく】の続きを読む

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    1: きゅう ★ 2016/06/12(日) 16:51:48.72 ID:CAP_USER9
    凍土遮水壁の断面図
    http://www.sankei.com/images/news/160612/prm1606120009-p1.jpg
     「本当に壁になるのか?壁じゃなくて、“すだれ”のようなもの」

     「壁になっているというのをどうやって示すのか? あるはずの効果はどこにあるのか?」

     東京電力福島第1原発で汚染水を増やさないための「凍土遮水壁」が運用開始から2カ月たっても、想定通りの効果を示さない。廃炉作業を監視する原子力規制委員会は、6月2日に開かれた会合でイライラを爆発させた。

     凍らない部分の周辺にセメント系の材料を入れるという東電の提案に対しても、規制委側は「さっさとやるしかない」とあきれ果てた様子。約345億円の税金を投じた凍土壁の行方はどうなってしまうのか。

     会合は、冒頭からピリピリと緊迫した空気が漂っていた。

     東電の担当者は2分間程度の動画を用意していた。凍土壁が凍っている証拠を視覚的にアピールするため、地中の温度の変化を動画でまとめていたのだ。

     ところが、規制委の更田豊志委員長代理は「温度を見せられても意味がない。凍らせてるんだから、温度が下がるのは当たり前。動画とか、やめてください」とバッサリ。東電の担当者は遮られたことに驚いた様子で、「あ、はい、分かりました。はい。それでは…」と次に進むしかなかった。

    セメント注入、それでも「凍土壁」か?

     規制委側から質問が集中したのは、最初に凍結を始めた海側(東側)の凍土壁の効果だ。

     地中の温度は9割以上で氷点下まで下がったが、4カ所で7・5度以上のままだった。さらに、壁ができていれば減るはずの海側の地盤からの地下水のくみ上げ量が、凍結の前後で変わっていないことも判明した。

     更田氏は「『壁』と呼んでいるけれども、これは最終的に壁になるのか。壁じゃなくて『すだれ』のようなもので、ちょろちょろと水が通るような状態」と指摘した。

    http://www.sankei.com/premium/news/160612/prm1606120009-n1.html
    http://www.sankei.com/premium/news/160612/prm1606120009-n2.html
    http://www.sankei.com/premium/news/160612/prm1606120009-n3.html

     地下水のくみ上げ量も減っていないことについて、「あんまりいじわるなことは聞きたくないが、これは当てが外れたのか、予想通りだったのか」と東電の担当者を問いただした。

     セメント系の材料を注入し、水を流れにくくする追加工事が東電から提案があったものの、これではもはや「凍土壁」ではなくなってしまい、仮に水が止まっても凍土壁の効果かどうかは分からなくなる。

     検討会はこの日、追加工事に加えて、凍土壁の凍結範囲を拡大し、海側に加えて山側も95%まで凍結する計画も了承した。だがそれは、凍土壁の効果や有用性を認めたというわけではない。「安全上の大きな問題はなさそう」だから、どうせ温度を下げるなら、早いほうがいいという合理的な判断だ。

    【原子力規制委がイライラを爆発 国民の血税が使われた凍土壁の効果は?】の続きを読む

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