1: どてらを着た名無し 2018/01/20(土) 08:20:11.83 ID:CAP_USER9
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180119-00000095-asahi-soci
1987年5月の朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)襲撃事件で重傷を負った元朝日新聞記者の犬飼兵衛(いぬかい・ひょうえ)さんが16日、急性心臓死の疑いで香川県内の病院で死去した。73歳だった。「なぜ撃たれたのか」との思いを胸に、事件の約20年後まで取材現場に立った。
事件は憲法記念日の5月3日夜に起きた。阪神支局2階の編集室に目出し帽の男が押し入り、散弾銃を発砲し無言で立ち去った。犬飼さんは200個以上の散弾粒を浴びて右手の小指と薬指を失い、小尻知博(こじりともひろ)記者(当時29)は左脇腹を撃たれ翌4日未明に死亡した。
犬飼さんは事件の1年後に兵庫県・淡路島の洲本支局長として取材活動に復帰。小尻記者の七回忌を迎えた93年、当時姫路支局長だった犬飼さんは追悼文集で「ぼくはいつまでも第一線にいたいと思う。なぜ撃たれたのか、の原点を探すことがぼくの使命だろう、と思うから」とつづった。
阪神支局襲撃事件のほか、東京本社銃撃(87年1月)、名古屋本社寮襲撃(同9月)、静岡支局爆破未遂(88年3月)などが起き、いずれも「赤報隊」を名乗る犯行声明文や脅迫状が通信社などに届いた。名古屋事件の犯行声明文には「反日朝日は 五十年前にかえれ」とあった。50年前の37年は日中戦争勃発の年だ。一連の事件は報道機関を狙った言論テロだった。
警察庁の「広域重要指定116号事件」として捜査されたが、阪神支局襲撃事件は2002年5月、残る事件も03年3月までに公訴時効を迎えた。
犬飼さんは阪神支局事件の時効目前の記者会見でこう訴えた。「テロは卑劣だ。人間には言葉がある。なぜ朝日だったのか、なぜ阪神支局だったのか、なぜ記者を手にかけたのか、犯人の口から聞きたい。問答無用で殺傷するなど論外ではないか」。時効が成立すると、星明かりの中、広島県の墓地に眠る小尻記者に報告したという。
06年4月、建て替えられた阪神支局3階に事件を語り継ぐための資料室ができた。犬飼さんはこの際の取材に「時効は悔しい。悔しいって一言じゃ済まない。割り切れない」と複雑な心境をのぞかせた。翌07年11月、長野県の諏訪支局を最後に記者生活を終えた。
1987年5月の朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)襲撃事件で重傷を負った元朝日新聞記者の犬飼兵衛(いぬかい・ひょうえ)さんが16日、急性心臓死の疑いで香川県内の病院で死去した。73歳だった。「なぜ撃たれたのか」との思いを胸に、事件の約20年後まで取材現場に立った。
事件は憲法記念日の5月3日夜に起きた。阪神支局2階の編集室に目出し帽の男が押し入り、散弾銃を発砲し無言で立ち去った。犬飼さんは200個以上の散弾粒を浴びて右手の小指と薬指を失い、小尻知博(こじりともひろ)記者(当時29)は左脇腹を撃たれ翌4日未明に死亡した。
犬飼さんは事件の1年後に兵庫県・淡路島の洲本支局長として取材活動に復帰。小尻記者の七回忌を迎えた93年、当時姫路支局長だった犬飼さんは追悼文集で「ぼくはいつまでも第一線にいたいと思う。なぜ撃たれたのか、の原点を探すことがぼくの使命だろう、と思うから」とつづった。
阪神支局襲撃事件のほか、東京本社銃撃(87年1月)、名古屋本社寮襲撃(同9月)、静岡支局爆破未遂(88年3月)などが起き、いずれも「赤報隊」を名乗る犯行声明文や脅迫状が通信社などに届いた。名古屋事件の犯行声明文には「反日朝日は 五十年前にかえれ」とあった。50年前の37年は日中戦争勃発の年だ。一連の事件は報道機関を狙った言論テロだった。
警察庁の「広域重要指定116号事件」として捜査されたが、阪神支局襲撃事件は2002年5月、残る事件も03年3月までに公訴時効を迎えた。
犬飼さんは阪神支局事件の時効目前の記者会見でこう訴えた。「テロは卑劣だ。人間には言葉がある。なぜ朝日だったのか、なぜ阪神支局だったのか、なぜ記者を手にかけたのか、犯人の口から聞きたい。問答無用で殺傷するなど論外ではないか」。時効が成立すると、星明かりの中、広島県の墓地に眠る小尻記者に報告したという。
06年4月、建て替えられた阪神支局3階に事件を語り継ぐための資料室ができた。犬飼さんはこの際の取材に「時効は悔しい。悔しいって一言じゃ済まない。割り切れない」と複雑な心境をのぞかせた。翌07年11月、長野県の諏訪支局を最後に記者生活を終えた。
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